Snort3をMacにインストールしてみた

自分のPCとインターネットの間の通信をモニタリングする為にログを取得してみたいと思い、久しぶりにSnortを触ってみたので、その時の操作を記録しておきます。

もうかなり前のSnort 1のころに触ったきりで、ひさりぶりにSnortを調べてみたところバージョンが3になっており、ルールの設定などもかなり変わっているようでしたので少々てこづりました。

1.Snort3のインストール

インストールはかなり大変な作業になるのではないかなあと思っていたのですが、macappstore.orgというサイトにMacへのsnortのインストール方法が超簡単に書いてあり、その通りにやってみたところ、本当にそれだけで入ってしまいました。

具体的には以下の2つのコマンドをMacのターミナルからたたいただけです。

まず1つ目のコマンド

ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)" 2> /dev/null

そして2つ目はこちら

brew install snort

ちゃんとインストールされたか確認する為、以下のコマンドでsnortのバージョンを確認します。

snort --version

以下のような形でコンソールにバージョンが表示されたら、インストールは成功です。

,,_ -> Snort++ <-
o" )~ Version 3.1.14.0
'''' By Martin Roesch & The Snort Team
http://snort.org/contact#team
・・・

この状態で以下のコマンドを実行すれば、ネットワークトラフィックのダンプがコンソールに出力されると思います。

snort -i en1 -L dump

ちなみに、Macの無線LANのデバイス名は”en1″になるようです。

2.Snort3の設定

とりあえずIDSとして動かす為に準備が必要なファイルは、「snort.lua」と「local.rules」の2つです。

2.1 snort.luaファイルの修正

snort.luaはSnort2まででいうsnort.confに相当するようで、サフィックスがconfからluaに変わっております。
このファイルは/usr/local/etc/snortのディレクトリ配下にありますので、以下のコマンドで編集します。

vi /usr/local/etc/snort/snort.lua

ファイルを開くといろいろと書かれていますが、HOME_NETの変数だけ以下のように修正すれば大丈夫です。
なお、192.168.0.0/24はサンプルなので、自分の環境に合わせて変更する必要があります。

HOME_NET = '192.168.0.0/24'

2.2 local.rulesファイルの作成

そして次にlocal.rulesファイルを新規に作成します。

私はsnort.luaファイルと同じディレクトリ(/usr/local/etc/snort)に以下のコマンドで作成しました。

vi /usr/local/etc/snort/local.rules

なお、local.rulesへの記述はとりあえずテストなので以下の1行だけでも大丈夫です。

alert icmp any any -> $HOME_NET any (msg:"ICMP connection test"; sid:1000001; rev:1;)

これで設定作業は完了です。

ちなみに設定ファイルの記述が正しいかどうか以下のコマンドでチェックすることが可能です。

sudo snort -c /usr/local/etc/snort/snort.lua -R /usr/local/etc/snort/local.rules

3.Snort3をIDSとして動かす

正直、-Aと-s, -k の3つのオプションの意味はちゃんと調べてませんが、以下のコマンドで「2.Snort3の設定」で編集・作成したsnort.lua(-cオプション)とlocal.rules(-Rオプション)ファイルを読み込めば、SnortがIDSとして起動します。

snort -c /usr/local/etc/snort/snort.lua -R /usr/local/etc/snort/local.rules -i en1 -A alert_fast -s 65535 -k none

なお、ネットワークインターフェイスとして、-iオプションでen1を指定しています。

試しに他のPCからMac(Snortを入れたPC)に向けてpingを打ったところ、無事に以下のログがコンソールに表示されました。

10/24-10:05:57.123629 [] [1:1000001:1] "ICMP connection test" [] [Priority: 0] {ICMP} 192.168.0.*** -> 192.168.0.**
10/24-10:05:57.123661 [] [1:1000001:1] "ICMP connection test" [] [Priority: 0] {ICMP} 192.168.0.*** -> 192.168.0.***
・・・

4.ログをファイルに出力する(無理やり)

あとはこのログを-lオプションを使ってファイルに吐き出すだけ、、、と思ったのですが、いまのところそれではうまく言っていません。(なぜだろう。。。)

4.1 ログディレクトリの作成

まずは、ログを出力するディレクトリを作成します。

インストールしてもログディレクトリは無いはずなのでmkdirで以下のように作成しておきます。

cd /var/log
mkdir snort

なお、作成した/var/log/snort のパーミッションには注意が必要です。Snortからログが書き込めるようにパーミッションは与えておいてください。

4.2 ログの出力

冒頭で書いたとおり、いまのことろ-lオプションでの出力がうまくいっていません。

そこでとりあえず以下の通り、リダイレクト”>”をつかってファイルに無理やり吐き出しています。

 snort -c /usr/local/etc/snort/snort.lua -R /usr/local/etc/snort/local.rules -i en1 -A alert_fast -s 65535 -k none -q > /var/log/snort/test01.log

なお補足ですが、リダイレクトで普通に吐き出すとSnort起動時や終了時のメッセージまで出力されてしますので-qオプションを利用して不要のメッセージは出力されないようにしています。

上記のコマンドの後、再度、他のPCからpingを投げてみて、/var/log/snort/test01.logにログが書き込まれて入れば成功です!

5.参考情報

Snort3を動かすまでにかなりてこずりましたが、参考にしたのは主に以下のサイトになります。

■Install snort on Mac OSX
macappstore.org/snort/?utm_source=pocket_mylist

■faceitnet.
faceitnet.blogspot.com/2016/11/snotr-intrusion-detection-system.html

■snort3
www.snort.org/snort3

osqueryをMacで定期実行させてみた

だいぶ前になりますがMacにosqueryをインストールしたことがありましたが、その時は軽くさわっただけになっていました。

そして久しぶりにもう少し触ってみたくなったので、本記事でその内容を記載してみました。

なお、Macへのosqueryのインストールについては、以下の記事に記載しております。

http://k2-ornata.com/osquery-install/

とりあえず今回はコマンドラインでインタラクティブに実行する方法と、バックグラウンドて定期実行する方法について記載しておきます。

1.osqueryiでインタラクティブに実行

Macのターミナルから osqueryi コマンドを実行することで、インタラクティブにpcの情報を確認することが可能です。

ちなみに私のMacの場合、osqueryiコマンドは以下の場所に配置されています。

/user/local/bin/osqueryi

osqueryでどんなテーブルを保持しているかは、osqueryiを実行した後、”>” プロンプトで「.table」と入力することで確認できます。

osquery での .table実行結果

以下はuptimeテーブルの情報を表示した結果です。

uptimeテーブル表示結果

ちなみに結果の表示方法にはcsv,column,line,list,prettyの5つがあり、.modeコマンドでcsvを選択すると以下の通りになります。

csvでの結果出力

なお、上記の場合、ヘッダーと結果の2行が表示されていますが、結果の1行だけでいいという場合は、.header off でヘッダーを表示させないこともできます。

ヘッダー非表示の場合

上記以外にもいくつかオプション機能がありますので、.help コマンドで確認してみてください。

2.osqueryctlで定期実行

osqueryctlでコマンドを定期実行する際の作業ステップは以下の通りになります。

2.1 osquery.confの作成・編集

以下の場所にosquery.confを作成し、どんなコマンドを実行させるか記載します。

/etc/osquery/osquery.conf

なお、以下はosquery.confの記載例ですが、100秒ごとにPCのuptimeを記録しています。

{
  "schedule": {
    "pc_info": {
      "query": "select * from uptime;",
      "interval": 100
    }
  }
}

2.osqueryctl startの実行

confファイルを作成したら、以下のコマンドにてバックグラウンドで実行させます。

なお、通常、このコマンドは管理者権限で実行させる必要がありますので、sudoを利用します。

sudo osqueryctl start

3.ログ出力確認

実行結果のログは通常、以下の場所に出力されます。

このファイルの内容をcatコマンドなどで表示し、正常に実行結果が出力されているか確認してください。

/var/log/osquery/osqueryd.results.log

以上、簡単なosqueryの使い方になります。

今後はこのosqueryのログをSplunkに取り込み、分析できればと考えています。

Mac上のGoogleドキュメントでmovファイルの音声を書き起こし

前回、BlackHoleを使ってオンライン会話を動画と共に音声を双方向で録音する方法を記載しました。

http://k2-ornata.com/blackhole_imac_online_record/

今回はその動画と音声(movファイル)を元に、Googleドキュメントを利用して内容をテキストに書き起こす方法を記載しておきます。

正直最初は、movファイルを再生しながら、Googleドキュメントの「音声入力」を起動するだけだろうと思っておりました。

Google ドキュメント – 音声入力

しかしながら、実際にはMac OSのサウンドの設定、もしくはAudio MIDI設定のいずれかをすこし設定変更してあげる必要があり、結構手こずりました。

ただし、自分のMacの環境依存の可能性もあり、他の方のMacではこの作業が不要かもしれませんので、ご注意ください。

1.Mac OS のサウンドにおける「入力」設定変更

最初にご紹介したBlackHoleで双方向の音声を録音する際は、内蔵マイクとMacの音声を双方向で録音するためにMac OSのサウンドの「入力」を「機器セット」としていました。

これを「機器セット」→「BlackHole」に切り替えることで、Googleドキュメントがmovの音声を書き起こしてくれるようになりました。

システム環境設定 – サウンド – 入力

うーん、不思議。。。とこの時はおもいました。「機器セット」の中に「BlackHole」が入っているのに。。。

2.Audio MIDI設定における「機器セット」の設定変更

そしてもう一つは、Mac OSのサウンドの「入力」設定は「機器セット」のままで、Audio MIDI設定における「機器セット」のオーディオ装置の順番を入れ替える方法です。

具体的には、
1.内蔵マイク、2.BlackHole → 1.BlackHole、2.内蔵マイク
の順番に入れ替えます。

(順番を入れ替えるには、一度、内蔵マイクのチェックを外します。)

この方法でも、Googleドキュメントがmovの音声を書き起こしてくれるようになりました。

Audio MIDI設定 – 機器セット

単純にオーディオの順番を入れ替えただけですが、アプリによってはこの順番が影響することもあるようです。

BlackHoleを導入する時にも参考にしたサイトに記載されていましたが、アプリによってはこの順番が影響することがあるようです。

ChromeからGoogleドキュメントの音声ツールを起動

上記のいずれかの設定をしたら、あとは最初に触れたとおり、Googleドキュメントを新規作成し、音声入力ツールを起動します。

その後、マイクボタンをクリックし、movファイルを再生すれば、以下のようにどんどん文字入力してくれます。

Googleドキュメント – 音声入力

とりあえず英語の音声を入力してみましたが、さすがGoogle先生、良い仕事をしてくれます。

オンライン英会話などで使えば、発音だけではわからなかった単語のつづりもGoogle先生が教えてくれそうですね。

BlackHoleでオンライン会話の音声を双方向で録音

前回、iMacから流れるYoutubeなどの音声を動画と共に録音する方法を記載しました。

http://k2-ornata.com/blackhole_imac_sound_record/

しかしながら、この記事の設定どおりだと、オンライン会話で会話しようとすると、こちらがマイクから喋った声が相手に伝わらないことがわかりました。

そこで、オンライン会話で双方向の音声が動画とともに録音できる設定を、この記事で記載しておきます。

1.Audio MIDI設定(複数出力装置)

Audio MIDI設定は、まず(その1)の記事と同じ様に、画面したの”+”から「複数出力装置」を作成し、以下の2つから同時にiMacの音声が出力されるようにしておきます。

・内蔵出力
・BlackHole

Audio MIDI設定(複数出力装置)

これによりiMacからの音声が
1.内蔵出力(スピーカーやヘッドセットの耳の部分)
2.BlackHole(仮想オーディオ)
の2箇所から出力されるようになります。

2.Audio MIDI設定(機器セット)

さらに、前回の記事(その1)では書かなかった「機器セット」を「複数出力装置」と同様の手順で作成し、以下の2つのオーディオ装置をセットにしておきます。

・内蔵マイク
・BlackHole

Audio MIDI設定(機器セット)

この「機器セット」を録音するアプリ(「SHIFT」+「COMMAND」+5など)に録音対象としてセットすることで、
1.内蔵マイクにて自分がしゃべった声
2.BlackHole からのiMacの音声(つまり相手がしゃべった声)
の双方向が録音されるようになります。

3.その他確認事項

Audio MIDI設定まわりの作業としては以上で終了ですが、念のため、Macの「システム環境設定」から「サウンド」の設定を確認しておくことをお勧めします。

3-1. Mac OS のサウンド(入力)設定

サウンドの「入力」については、以下のように「機器セット」が設定されているはずです。

Mac OS のサウンド設定(入力)

3-2. Mac OS のサウンド(出力)設定

サウンドの「出力」については、以下のように「複数出力装置」が設定されているはずです。

Mac OS のサウンド設定(出力)

4.録音時の注意点

あとは録音アプリをつかって録音するだけですが、そのアプリを利用する際に録音対象が「機器セット」になっているか確認してください。

「SHIFT」+「COMMAND」+5を使って録音する場合は、そのショートカットを押した時に表示される「オプション」のプルダウンの中に「内蔵マイク」「BlackHole」「機器セット」などが並んでいると思いますので、その中から「機器セット」を選択してください。

その後、録音を開始すれば、「機器セット」として設定した
・「内蔵マイク」・・・自分の声
・「BlackHole」・・・Macの音声(相手の声)
の双方向の録音ができると思います。

BlackHole でiMacの音声を録音(その1)

最近、諸事情によりiMac上で流れている動画と音声を録画して、あとで見聞きできたらいいなと考えていたところ、BlackHoleというツールがあることを知り、インストールしてみました。

このページではツールのダウンロードからブラウザ上で表示されているYoutubeなどのストリームを音声付き動画として取得する方法を書いています。

なお、動画と音声の取得については、Mac標準の機能である「Command」+「Shift」+5のショートカットから「選択部分を収録」などを選ぶことで、簡単に行うことが可能です。

しかしながら、音声にいては、デフォルトだとマイクにしゃべった自分の声だけ拾って、Macの音声は拾ってくれないんんですよね。
そこで、このBlackHoleが必要になってくるわけです。

1.BlackHole のダウンロード

Blackhole は以下のGitHubのサイトからダウンロードできます。

BlackHole と Git でググれば、「BlackHole: Virtual Audio Driver – GitHub」というサイトが検索されると思います。

上記サイトから「Download Install」のリンクをクリックすると、以下の画面が表示されますので、メールアドレスと名前を入力し、「Subscribe for Free Mac Download」のボタンを押します。

BlackHole

すると、BlackHole をダウンロード可能なサイトのリンクがメールで送られてきますので、そのサイトにアクセスすると以下の画面が表示されます。

BlackHole ダウンロードサイト

ここで、「2ch」「16ch」「64ch」の3つをダウンロードできるようになっています。

私はどれを選んだらいいのかよくわからなかったのですが、無難そうな「16ch」をダウンロードしてみました。(結果的には「16ch」で問題はありませんでした。)

2021.9.12 追記

どうやら無難なのは、「2ch」だと思います。BlackHoleのWebサイトにもそう書いてありましたが。。。
なお、「2ch」の意味ですが、通常、PCの音声はRightとLeftの2つなので、「2ch」ということになるようです。

2.BlackHole のインストール

BlackHole をダウンロードしたら、それをダブルクリックしてインストールします。

特にインストールについては難しいところはなく、インストーラの指示に従えば問題ありませんでした。

3.Audio MIDI設定でBlackHoleの設定

BlackHole のインストールが完了したら、Macの「Audio MIDI設定」で音声の出力設定などを行います。

なお、この「Audio MIDI設定」は、Macの「アプリケーションランチャー」の「その他」グループに入っています。

「Audio MIDI設定」を開くと、以下のようにBlackHoleが追加されているはずですので、BlackHole を右クリックして「このサウンド入力装置を使用」を選択します。

Audio MIDI設定

次に、最下部の「+」をクリックして、「複数出力装置を作成」を選択します。

Audio MIDI設定 – 複数出力装置を作成

その後、作成した複数出力装置を右クリックし「このサウンド出力装置を使用」を選択します。

Audio MIDI設定 – 複数出力装置の設定

最終的には、以下のようになっていれば良いと思います。

Audio MIDI設定 – 設定完了

なお、右のペインに表示されているオーディオ装置の順番ですが、BlackHole が一番下になっている必要があるようです。

もし、BlackHoleが上に来ているようであれば、一度、左のチェックを外し、再度チェックをつけると最下部に設定されると思います。

4.「Command」+「Shift」+5のショートカットの設定

「Command」+「Shift」+5のショートカットで動画と音声を取得することができるのですが、その「オプション」にて、どこから音声を拾うかを選択することができます。

デフォルトの状態だと「内蔵マイク」などになっており、Macの音は録音できず、自分がマイクにしゃべった声だけが録音されるようになっています。

そこで「Command」+「Shift」+5のショートカットを押した後に表示される「オプション」にて先ほどインストールした「BlackHole」を選択することで、MacのYoutubeなどの音を録音することができるようになります。

5.「Command」+「Shift」+5のショートカットで画面と音声を収録

あとは、ブラウザなので動画や音声を流しながら、上記のショートカットで画面全体や選択部分を収録するだけです。

Windowsの動作を早くするために、iMacのメモリを増設してみた

ちょっとタイトルが紛らわしいかもしれませが、先日、iMacのParallel Desktop上にノートPCのWindowsを移行してみました。

http://k2-ornata.com/parallels_windows_migration/

しかしながら、思ったより動作がもっさりしていたので、iMacの物理メモリを増設することにしました。

ただ、その時に8GB×2枚にするか、16GB×2枚にするか悩んでしまったので、その経緯と購入した結果を書いておきます。

テキストレベルの作業なら8GB×2枚で十分

結論から言うと、8GB×2枚を購入しました。
しかしながら、ポチったあとにParallels Desktopの設定を良く見てみるとWindows 10に対するデフォルトのメモリ設定が3GB付近になっていました。
それを物理メモリが8GBの時のMaxである4GBまで増やしてやると、そこそこ動くようになりました。

Parallels Desktopの設定画面

正直、メモリを追加しなくてもなんとかなったかなぁと思いましたが、まあ、保険と今後の為と思うことにしました。

なお、余談ですが、Parallels Desktop上に新規にWindows 10 Homeをインストールした場合は、デフォルトの3GBでもサクサク動いていました。
きっと、移行したWindowsがもっさりしているのはいろいろゴミが溜まっているからだと思いますので、今度整理したいと考えています。

Timetec Hynix 8GB×2枚を購入

私の所有しているiMacは、以下のとおり27-inch, 2019となっていますが、いろいろ調べたところ、2019バージョンも2020バージョンも同じメモリを使えそうです。

アップルマークから「このMacについて」を表示したところ

上記の画面から「システムレポート」を選択すると、ハードウェアの詳細情報を以下の通り確認できます。

システムレポート

上記のレポートを見ると、購入時のメモリがスロット0と2 に刺さっていて、製造元がSK Hynixとなっていますので、これをキーにどのメモリが良いか検討し、以下の購入に踏み切りました。

微妙に名前の最初がSKとTimetecで違いますが、後ろのHynixが一緒だし、口コミをみる限り問題ないかと思いました。(どうも、正式にはTimetec SK Hynixという韓国の会社っぽいですね。)

ちなみに、同じ2019バージョンのiMacであっても違うメモリが刺さっていることもあるかもしれないので、まずは、上記のレポートでしっかり確認した方がよさそうです。

到着後、iMacにメモリを装着

iMacへのメモリの装着はいろんな方が記事で書かれているので、私もそのとおり実施しました。

ただ、なぜか最初に装着してOSを起動しようとした際には、いつまでたってもOSが起動しなかったので、ちょっと焦りました。(いつもより少し起動に時間がかかるとは聞いていましたが、1分以上経過しても起動しなかったので。)

そこで、追加で装着した2枚のメモリを一度取り外し、お互いのスロットを交換して再度装着したところ、何事もなくOSが起動してくれました。

ちなみに、装着後のシステムレポートの表示は以下の通りとなりました。

システムレポート

なぜか、”Timetec Hynix”もしくは”SK Hynix”とはならず、”8C26″となっていますが、速度は2667MHzのままで問題なく使えているので、気にしないことにしました。

iMacにWindowsのノートPCで利用していたプリンタを接続してみた

先日、Parallels Desktopを購入し、iMacでWindowsを動かせるようにしましたが、ちょうど年賀状の季節であり、どうせならWindowsで利用していたブラザーのプリンタもParallels Desktop上のWindowsで使えるようにしたいと考えました。

http://k2-ornata.com/parallels_windows_migration/

最終的にはうまくいきましたが、途中、プリンタから印刷する用紙としてハガキを選択するところですこし手間取りましたので、そのあたりの対応までを記載しておきます。

意外とすんなりいったブラザーのiMac接続

もうかれこれ7年くらい利用しているプリンタ、しかもブラザーという若干マイナーなプリンタ(失礼)なので手こずるかと思いましたが、iMacへの接続は思いの外、簡単にいきました。

概ね実施した手順は以下のとおりです。

1.プリンターをUSB経由でiMacに接続する
2.自動でプリンタドライバが設定される
3.ブラザーのサイトから最新のプリンタドライバをダウンロード&インストール
※2.で設定したドライバだと郵便はがきに対応していないようだったので。

1.プリンターをUSB経由でiMacに接続する

まあ、ここは特に説明することはありませんね。ブラザーのプリンタに付属のUSBケーブルでiMac背面のUSB(Type-A)に接続しました。

2.自動でプリンタドライバが設定される

プリンタをUSBで接続すると、iMacの方で自動でドライバを探して適用してくれます。(たぶん)

プリンタドライバの自動適用

ただ、そのドライバが海外仕様なのか?日本のハガキにマッチする印刷用紙が選択できなかったので、ブラザーのサイトでドライバを探してみることにしました。

3.ブラザーのサイトから最新のプリンタドライバをダウンロード&インストール

とりあえず、ブラザーのインクジェットプリンタを利用している場合は、以下のサイトに行ってみると良いと思います。

ブラザー macOS v10.15.x Catalina対応状況
https://support.brother.co.jp/j/s/support/os/macosx/10_15/mfc-ink_1015.html

すると、ブラザー各製品へのリンクが表示されますので、その中から自分が所有しているプリンタを選択すると、以下のような画面が表示されます。

ブラザー

ここからどんどん進んでいくとMac用のドライバをダウンロードできます。
ダウンロード後のインストール方法もそのサイトに記載されていますので参考になると思います。

最終的に以下のようになればOKかと思います。
1枚目の画像と比べていただくとわかると思いますが、赤枠で囲ったとおり、プリンタの種類の最後に”CUPS”と付いています。
これに切り替わっていれば、ハガキにも対応したドライバに置き換わっているはずです。

「システム環境設定」-「プリンタとスキャナ」

実際にブラウザからプリンタを指定してみたところ、以下のように「はがき」を選択することが可能になっていました。

iMacのFireFoxでプリントを選択したところ

さらにParallels Desktop上のWindowsでもブラザーのプリンタが利用可能に

さて、目的としてはParallels Desktop に移行したWindowsでもブラザーのプリンタを利用したかったのですが、こちらも最終的にはうまくいきました。

Parallels Desktop上の筆ぐるめからブラザーのプリンタを指定

最終的にはといっているのは、最初、iMacが自動で適用してくれたドライバを使って印刷しようとしたところ、最初に説明したようにハガキが選択リストに出てこなかったからです。

ちゃんとブラザーのサイトから最新のドライバーを適用した後、Parallels Desktop上のプリンタの設定をすれば、すんなりセットアップできると思います。

SanDisk ポータブルSSDをiMacに接続してみた

先日、SanDisk ポータブルSSD 2TBを購入したのですが、購入する前にいろいろ調べていたところ、付属しているUSBケーブルが短いのでiMacに接続するとSSDが浮いてしまうという書き込みを見つけました。

そこで実際にiMacに接続した際にどれくらい浮いてしまうのか、また取り外しの手間などについて調べてみました。

実際、やっぱり浮きます😅

以下の画面が、iMacの背面にあるUSBポート(Thunderbolt)に接続した自然な状態です。やっぱり浮いていますね。
あともう1cmくらい長さがあれば、すくなくとも斜めになったりはしないのですが。

ただしまあ、必要最低限の長さはあるといった感じでしょうか。

良く考えれば、ケーブルが長すぎて邪魔になるということはありませんし、本体だけケーブルから取り外したり、取り付けたりするだけなら、ディスプレイの下の隙間から作業できるので、それほど問題にはなりませんでした。

この小ささは感動ものです

やはりこのSanDiskの特徴は、その小ささとかっこよさですね。

この写真を見てもらえば、Macのマウスよりひとまわり小さいことがわかると思いますが、実際に実物をみると、もう1まわり小さく感じます。また、オレンジの部分がかっこいいです。

これで2TBの容量があり、かつ外側がラバーっぽいもので覆われているので、持ち運びにはかなり便利だと思います。
デジタルカメラと一緒に旅行にもっていって、カメラの容量がいっぱいになったらSanDiskに移すという使い方をする場合にも便利そうですね。

ちなみにSanDisk本体の右にあるのは、付属されるUSBケーブルです。

Windows の一般的なUSBポート(Type-A)への変換コネクタも付属

上の写真をよくみてもらうと、付属ケーブルの下の方にType-Aの変換コネクタがついています。
これをつかうことで、Windowsで一般的に使われているUSBポートにも接続可能です。

ある製品紹介ページのコメントにこういった変換コネクタはあまり推奨されていない旨の記載がありましたが、実際、私の手持ちの7年前くらいに購入したノートPCに接続して利用してみましたが、ほぼ問題なく使えました。

ほぼと言っているのは、やはり変換コネクタを利用している分、利用中に動かしてしまうと、ちょっと接続が不安定になります。
私の場合、データのバックアップ中に触ってしまった為、1度だけ書き込みエラーが途中で発生してしまいましたが、そっとしておけば大丈夫でした。

一応、このSanDiskを利用してWindowsのデータをMacに移行した記事を書いていますので、興味がある場合には参考にしていただければと思います。

http://k2-ornata.com/macos_backup_by_timemachine/

SunDisk SSD 2TBを使ってiMacをTime Machineでバックアップ

iMacを購入してから半年経過しましたが、その間ずっとバックアップを取りたいなあとおもっていたところ、最近、SunDisk Extreme SSD 2TBを別の理由で購入しました。

そこで、それを使ってTime Machineでバックアップを取ることにしました。
ただし、普通にそれを活用すると、2TBをまるまるバックアップ用にフォーマットしなければならずもったいないので、パーティションを500MBと1.5TBに分けて利用することにしました。

Time Machine

SSDをパーティション分割

アプリケーションの「ユーティリティ」フォルダにある「ディスクユーティリティ」を利用してSSDを2つのパーティションに分割します。

ディスクユーティリティ

パーティション分割を行う場合は、残念ながらすでにSSDに保存されているデータは削除しなければなりませんので、どこかにあらかじめ退避しておく必要があります。

データの退避が終わったら、「ディスクユーティリティ」の「消去」を利用しSSDをフォーマットします。
なお、フォーマット時の設定は以下が良いようです。

フォーマット:Mac OS拡張(ジャーナリング)
方式:GUIDパーティションマップ

ディスクユーティリティ

消去(フォーマット)が完了したら、同じくディスクユーティリティの「パーティション作成」を利用して、パーティション分割を行います。

以下の例では、500GBを別の用途のために確保しておき、残りの1.5TBをTimeMachine用に割り当てています。(Time Machineの綴りが違っていることにいま気がつきました。w)

ディスクユーティリティ

その後、「適用」ボタンを押すと、以下のとおりパーティション分割が完了します。

ディスクユーティリティ

これで、Time Machineを利用する準備が整いました。

Time Machineの設定

それでは、先ほどのパーティションを利用して、Time Machineの設定を行なっていきます。

Time Machineを起動して、「バックアップディスクを選択」を選ぶと、以下のように先ほど作成したパーティションが選択できるようになっていますので、それを選択後、「ディスクを使用」をクリックします。

なおこの時、「バックアップを暗号化」にチェックを入れておくことをお勧めします。(チェックした場合、暗号化する為のパスワードを設定する必要がありますので、事前い検討しておいてください。)

Time Machine

以上でバックアップと暗号化が始まります。

Time Machine

自分のiMacの場合、バックアップのサイズが600GM程度あったので、バックアップに3時間くらい、その後暗号化に2時間くらいかかったと思います。

ただ、途中でOSをシャットダウンしても、次にOSを起動した際に続きからバックアップをしてくれるようですので、特に終わるまで待つ必要はなさそうです。(自分の場合は、初回だけ、最後まで待ちましたが。。。)

なお、暗号化をしている場合、OSを起動してバックアップを始めるたびに先ほどのパスワードを聞かれますので、あまり難しすぎるパスワードを設定してしまうと、あとでめんどくさいかもしれません。

WindowsライセンスをノートPCからParallels Desktopに移行してみた

前回、Windows OSをWindowsがプリインストールされていたノートPCからiMac上のParallels Desktopに移行しました。

http://k2-ornata.com/parallels_windows_migration

その後、問題なくWindowsが動作することを確認できたので、WindowsライセンスをノートPCからiMac上のParallels Desktopに移行することに決めました。
ただその際に少してこずったので、その時に実施した方法をここに記載しておきます。

結果的にはそんなにむずかしくはありませんでしたが、いろいろな情報が飛び交っている為、はじめて行う場合にはすこし戸惑うかもしれません。

1.ノートPC上のWindowsプロダクトキーを確認

まずはノートPC上のWindowsにて自分が所持しているプロダクトキーを確認します

もしまだWindowsのパッケージ(箱)を持っていればそれに書いてあると思いますが、保存していなければ、以下のコマンドをコマンドプロンプト(管理者権限)から実行します。

wmic path softwarelicensingservice get OA3xOriginalProductKey

すると以下のように、プロダクトキー(25桁)が表示されます。

Windows OSのコマンドプロンプト

これ以外にもPowerShellからコマンドを実行方法がありますが、こちらのコマンドプロンプトの方が簡単かと思います。

なお、コントロールパネルのシステムにも同じようなものが表示されていますが、そちらはプロダクトキーではなく、プロダクトIDなので注意してください。(まったく別物らしいです。)

2.Microsoftアカウントのデバイスを確認

次に以下のサイトにアクセスし、ノートPCがMicrosoftアカウントのデバイスとして紐づけられているか確認します。

Microsoft アカウント
https://account.microsoft.com/

Microsoftアカウントのデバイス画面

Microsoftアカウントのデバイスに、ノートPCの情報(ホスト名(マスクしている部分)と機種名(ここではS550CM))が表示されています。
この機種名が最終的に「Parallels Virtual Platform」になっているものに置き換われば成功です。

【参考】MacOSデバイスは登録できない?!
この作業の時にいろいろ調べていたところ、以下の記述を見つけましたので、最初はiMacなので無理かなーと思いましたが、少なくともiMac上のParallels Desktopはデバイスとして追加されるようです。(ただし、手動での登録は現時点では無理そうです。)

Microsoft Support

3.Parallels Desktop上のWindows OSにプロダクトキーを登録

ここでおもむろに、Parallels Desktop上のWindows OSにプロダクトキーを登録します。
1.で確認しておいたプロダクトキーをParallels Desktop上のWindowsのコントロールパネルから登録すればOKです。
プロダクトキーが正しければ、認証されるはずです。

4.MicrosoftアカウントのデバイスからノートPCを削除

プロダクトキーが認証されたことを確認の上、2.のデバイス画面からノートPCを削除します。

画面の「管理」をクリックすると詳細画面が表示されますので、その画面の上部にある「管理」から「ノートPC」を削除を選択します。

Microsoftアカウントのデバイス画面

これで、デバイスがまったく紐づいていない状態になったはずです。

5.あとはデバイスにParallesが登録されるまでしばらく待つ

じつは2.の【参考】に書いたとおり、MacOSデバイスは登録できないという記事があったので、最初、デバイス登録は諦めていました。
Windows上では認証されているのでこのままで問題なく使えるだろうと。

しかしながら、4.を実施後30分くらい経ったあとにもういちどMicrosoftアカウントのデバイスを確認すると、なんとParallelsがデバイスとして登録されていました。

Microsoftアカウントのデバイス画面

結果オーライですが、なぜ登録されたのかは良くわかりません。
おそらく、Parallels DesktopがMacOSデバイスではなく仮想環境からなのか、それとも手動では登録できないが自動では登録されるのか、そのどちらかだと思っています。

以上、お役に立てれば幸いです。