Parallels DesktopでWindows PC環境をiMacに移行してみた

私はいま、WindowsのノートPCを利用していますが、今年の春前にiMacを買ってからはあまり利用しなくなってきています。
というは、約7年くらい前に購入したノートPCのディスプレイの調子がわるくなってきて、ディスプレイの角度によって画面がちらつき始めたからです。

このままではそのうちご臨終になってしまいそうなので、その前にMacのParallels Desktopを使ってWindows OSをMac上に移行してみることにしました。

Parallels Desktopはお試し版でWindowsの移行確認が可能

とはいえ、Parallels Desktopを使って本当にいままで使っていたWindowsがそのまま使えるようになるのか不安だった為、まずはお試し版のParallels DesktopをWebサイトからダウンロードし、試用してみることにしました。

1.Parallels Desktop 無償トライアル版のインストール

Parallels Desktopは以下のサイトから「無償トライアル版」をダウンロードすることができます。

Parallels Desktop 16 for Mac
https://www.parallels.com/jp/products/desktop/

上記サイトからdmgファイルをダウンロードして実行すると以下の画面が表示されるので、ダブルクリックするとインストールウィザードが始まります。

Parallels Desktop

その後、インストールウィザードを進めていくと、Windows 10 をインストールする画面が出てきますが、私の場合は既存のOSを移行する為、「スキップ」しました。

Parallels Desktop

次にWindowsを新規に移行するか、既存のWindowsを移行するか選択できる画面がでてきます(スナップショット撮り忘れました。。)ので、そこでWindowsの移行を選択します。
すると、以下のように移行方法の選択肢が表示されます。

Parallels Desktop

私の場合、最初、「ネットワーク」経由で移行しようと思ったのですが、なんと、285GB程度で40時間以上かかるという計算が表示されたので、諦めて「外部ストレージ」を利用することにしました。

この後、「続行」を選択すると、次にWindows OS側にParallels Desktop Agentをインストールするように促されます。

2.Windows OSへのParallels Desktop Agentのインストール

1.のウィザードの中でAgentのダウンロードサイトの情報が表示されますので、Windows PCからそのサイトにアクセスし、Agentをインストールします。

インストール後に起動すると、上と同じ様な選択画面が表示されるはずですので、同じく「外部ストレージ」を選択します。

3.Windows OSの外部ストレージへの書き出し

すると、移行するデータのサイズ(OSとアプリだけの場合と、左記以外にデータまで移行する場合の2パターン)が表示されるので好きな方を選択します。
私はデータまで全て含めたので大体285GB程度になりましたが、外部デバイスへの書き出し時間は約5時間程度かかりました。

外部デバイスはSSDにしたのですが、ノートPCの方がSSD+HDDだったせい?(それともUSB3.0のせい?)か非常に時間がかかりました。
しかも、最初にトライした時はあと1時間で終わるという時にノートPCに触ったせいで転送エラーが発生してしまい、再度トライすることになってしまいました。

4.外部ストレージからMac上のParallels DesktopへWindows OSのデータを取り込み

3.でWindows OSを書き出した外部ストレージをMacのUSBポートに差し込むと自動的にバックアップしたデータを認識し、以下の画面が表示されます。

Parallels Desktop

上記画面で「続行」を選択すると、外部ストレージからの取り込みが始まります。
なお、iMac の場合は Thunderbolt のUSBが利用でき、外部ストレージもSSDであったこともあり、285GBのデータを30分強で取り込むことができました。(すごい!)

Parallels Desktop

5.Parallels アカウントの作成

Windows OSのデータを取り込んだあと、以下のようにParallelsのアカウントを作成するように促されますので、素直に作成します。

Parallels Desktop

6.仮想マシンの構成とWindowsの起動

Parallelsアカウントの作成が終わると、以下のように仮想マシンの構成が始まります。

Parallels Desktop

そしてその後、無事、Windowsが起動しました。しかし、ここで2点、注意点があります。

【注意1】Windowsのライセンスは自動で移行されない

まあ、これはいいことかもしれませんが、Windowsのライセンス自体はまだ移行元のノートPC側に残っていますので、動作確認が終わったらライセンスを移行する必要があります。

Parallels Desktop

【注意2】Cドライブ以外のデータが利用可能か確認が必要

これは、ノートPC側のDドライブのフォーマットのせいかもしれませんが、Parallels Desktopに移行したWindows OS上のDドライブにアクセスしようとすると、NTFSへのフォーマットが必要ですと怒られました。
Windows OSの移行が終わった後、安心せずにすべてのデータが使えるようになっているか、確認したほうが良いと思います。

以上で無事、Windows OSのiMacへの移行が完了しました。

なおこのあと、Windows が問題なく動作することが確認できた為、WindowsライセンスをParallels Desktopに移行しましたので、もし興味があれば以下の記事を参考にしてください。

http://k2-ornata.com/windows_license_transfer/

MacからVMware Fusionをアンインストールしようとしたらめんどくさかった件

以前、MacにインストールしたVMware Fusionをアンインストールしようと思ったのですが、完全に削除するには手動で削除する必要があり、少し手こずったのでその時の手順を記載しておきます。

Launchpadからは削除できない

通常、Macからアプリケーションを削除する場合、iPhoneやiPadのようにLaunchpadから削除できると聞きましたが、実際にやってみるとVMwareの場合、アイコンの左上に×マークが表示されず、削除できませんでした。

Launchpad

そこで2番目の方法として、アプリケーションフォルダからの削除を行うことにしました。

アプリケーションフォルダからの削除しただけだとゴミが残る

しかし、単純にアプリケーションフォルダからappファイルを削除するだけでは、色々な場所にゴミが残ってしまうらしいので、そのゴミの消し方も含めて記載しておきます。

1.アプリケーションフォルダからの削除

まずは、Finderを開いて、アプリケーションフォルダから以下のようにVMware Fusion.appファイルをゴミ箱に入れます。

2.Library配下の関連ファイルを削除

次に、以下のサイトの情報を参考に、”/Library”および”~/Library”配下のフォルダを削除していきます。

VMware Fusion の手動アンインストール (1017838)
https://kb.vmware.com/s/article/1017838?lang=ja

2-1. /Library配下のフォルダの削除

ここは上記サイトの指示通りにFinderから削除していきます。
ただ、サイトに記載されいてるフォルダ以外にも”VMware”と名前のついたフォルダが見つかりましたので、それも一緒に削除しました。

2-2. ~/Library配下のフォルダの削除

ここも上記サイトの指示通りにFinderから削除していきます。
しかし最初、”~”が何を意味しているんだろうと疑問に思いましたが、どうやらMacでは、”Macintosh HD > ユーザ > (ユーザ名)”(つまりユーザフォルダ)を指しているようです。(そういえば、Unix系はそうでしたね。)

そこでFinderで自分のフォルダは以下を覗いてみたのですが、どうもLibrary的なフォルダは見つかりません。
そこでターミナルから”ls”コマンドで確認してみたところ、以下の通り見つかりました。どうやらFinderでは隠しフォルダになっているようですね。

3.OS再起動

ひととおりVMware関連のディレクトリを削除した後、OSを再起動しましたが今のところ、異常は発生していません。

なお、このあとは、VMware Fusionと類似した製品のParallels Desktopを入れてみようと考えています。
Parallels DesktopはMacに特化した仮想環境で、既存のWindowsマシンのデータをOSまるごと簡単に移行できるらしいので、期待しています。

bpytopをMacにインストールしてみた

インターネットを閲覧していたところ、たまたまtopコマンドの進化系と思われるbpytopというコマンドを見つけ、インターフェイスがとてもかっこよく、自分のMacにも入りそうだったのでインストールしてみることにした。

bpytop起動直後の画面

Macへのインストールも簡単

MacもベースはLinuxなので、bpytop のインストールは比較的簡単です。

Homebrew(以下のbrewコマンド)がセットアップされている環境であれば、

1.python/システム監視系ユーティリティのインストール
2.iTerm2のインストール
3.iTerm2の起動とbpytop本体のインストール
4.iTerm2の設定変更
5.bpytop の起動

という順番で進めていき、1時間もかからずに導入できると思います。

1.python/システム監視系ユーティリティのインストール

とりあえず、Macのターミナルを開いて、以下のコマンドをひたすら実行していきます。

% brew install python3 git
% python3 -m pip install psutil
% brew install hacker1024/hacker1024/coretemp
% brew install osx-cpu-temp

これで、pythonとシステム監視系ユーティリティの導入は完了です。

2.iTerm2のインストール

次に、bpytopの動作環境として推奨されているターミナル(iTerm2)をHomebrewでインストールします。
Macの通常のターミナル(白いやつ)でも起動はしますが、セッティングを変えないと画面がバケた感じになります。

% brew install cask
% brew -v
% brew cask install iterm2

なお、自分の環境では最初のコマンド「brew install cask」を実行中に”brew link”のところでエラーが出た関係?で、二番目の「brew -v」で

Homebrew 2.6.2
Homebrew/homebrew-core (git revision 649c70; last commit 2020-12-19)
Homebrew/homebrew-cask (git revision 957568; last commit 2020-12-19)

と出るはずが、最後の行が出力されませんでした。
そこで、以下のコマンドを試しに入力してみたところ、後続の「brew cask install iterm2」コマンドもうまく実行できました。

brew link –overwrite –dry-run python@3.9
brew link –overwrite python@3.9

だだ、上記の2番目のコマンドは強制的にリンクを書き換えるようですので、最終手段として考えておいた方がいいかもしれません。(自分のMacではいまのところ悪影響は確認されていません。)

3.iTerm2の起動とbpytop本体のインストール

これでiTerm2がインストールされたので、iTerm をアプリケーション一覧から起動します。(iTerm.app)

その後、iTerm2から以下のコマンドを実行し、bpytop 本体をインストールします。

% pip3 install bpytop –upgrade

4.iTerm2の設定変更

ここまでですでにbpytopを起動できる状態にはなっていますが、iTerm2のデフォルトの設定では、列が80、行が25となっており、bpytop で提供できる豊富な情報を一度に表示することがむずかしい状態です。

そこで、iTerm2ツールバーの[Preferences]から[Profile] – [Window]を選択し、それぞれを倍の160列、50行にすることをおすすめしておきます。

iTerm2のプリファレンス

5.bpytopの起動

これでbpytopを起動するすべての準備が整いましたので、以下のコマンドでbpytopを起動します。

% bpytop

起動直後の画面では、CPU, メモリ、ネットワーク、プロセスの状態が非常にクールな感じで表示されます。

そして、iTerm2にフォーカスを当てた状態で”m”を押すと、全情報⇨プロセス⇨CPU&ネットワークという形で表示を切り替えることが可能です。

bpytop – prosess status

以上、bpytop 導入までの流れでした。

今後、bpytop を徐々につかっていきたいと思いますが、それとともに、今回導入したiTerm2も非常に評判がよくカスタマイズ性も高いようですので、調べていきたいと思っています。

AndroidをMACへ接続し、ファイルを参照する方法について

AndroidのスマートフォンをMacにUSB接続し、Androidの中にあるファイルをMacにコピーしようとおもいましたが、WindowsのようにただAndroidとPCをUSB接続するだけではダメだったので、その方法を記載しておきます。

AndroidをMacに接続するには別途ツールの導入が必要

調べたところ、MacにAndroidをUSB接続する為にはMac標準の機能ではダメで、別途ツールを導入する必要があるようです。
そのツールをMacにインストールし、Androidを接続するまでの手順は以下の通りです。

1.Android File Transferのダウンロード

Android File Transferというツールがどうもメジャーらしいので、そのサイトからツールをダウンロードします。

Android File Transfer
https://www.android.com/filetransfer/

2.ダウンロードしたツールをMacへインストール

ツールをダウンロードすると、Macのダウンロードフォルダに「AndroidFileTransfer.dmg」(dmgとはDisk Copy Disk Imageの略)というファイルが保存されているので、これをダブルクリックします。

すると以下のウィンドウが表示されますので、左のAndroidのアイコンをマウスでつまんで、右のApplicationsフォルダに持っていきます。

するとインストールが始まります。

3.AndroidをMacにUSBで接続

インストールが完了したら、ツールを起動する前に、MacとAndroidをUSB接続します。(Androidの電源コードがUSBケーブルになっていると思いますので、先端の電源コンセント部分を取り外し、接続してください。)

接続するとAndroid画面に以下のようなポップアップが表示されると思いますので、「Yes」を押します。

すると自動的にMac側でAndroid File Transferが起動すると思います。
もし自動起動しなかったり、以下の画面が表示された後、「OK」ボタンを押してAndroid File Transferが終了してしまった場合は、4.の方法で手動で起動してください。

4.Android File Transferを起動する

MacのLaunchpad(アプリケーションの一覧表示画面)にAndroid File Transferが登録されているハズですので、[F4](もしくは[fn]+[F4])キーを押して、Launchpadを起動します。

たぶん、Launchpadの2画面目以降に表示されているハズですので、[command]+左右の矢印キーで画面を切り替えてみてください。

上図の様なアイコンが表示されているハズですので、それを選択すると、Android File Transferが起動します。

ご参考:Android標準のカメラアプリで撮影した画像/動画の場所について

ちなみに私はAndroid標準のカメラアプリで撮影した動画を編集の為にMacにもっていきたかったのですが、それらのファイルは以下の通り、DCIM(Digital Camera Imagesの略)の下のCameraフォルダに入っているようです。

皆様のご参考になれば幸いです。

ウィルスバスター for Mac がアップデートされました

先週、Macをいじっていたところ、今年春ごろから利用しているTrendMicroウィルスバスターから以下のようなポップアップメッセージが出たので、アップデートしてみました。

このアップデートによりWebのセキュリティ機能が強化されていたのでご紹介しておきます。

Googleで検索されたサイトの安全性が表示されるようになった

FireFoxやChromeのアドオンとして、Trendツールバーが使えるようになりました。

これをONにすることで、Googleで検索された各サイトの安全性が自動的に色で表示されるようになります。

これはなかなか安心かもと思いましたが、何ということでしょう!このサイトが未評価となっており、グレーで塗られています。

これは営業妨害だ〜ということで、上の画面からトレンドマイクロに評価をお願いしていますが、いまのところ変わる気配はありません。

ちなみに上の画面から「トレンドマイクロに依頼します」というリンクをクリックすると以下のような画面が表示さて、任意のサイトの安全性を調べることができます。

SNSのプライバシーチェック機能も(できるようになる?)

Googleの検索検索結果の安全性以外にも、FacebookやTwitterなどのSNSサイトのプライバシーチェックもできるようになるようです。

いまのところ残念ながらFacebookとTwtterについてはサイトの最新仕様に対応中とのことで動作しないようですが、どんなチェックをしてくれるのか楽しみです

さいきんトレンドマイクロは頑張っているようですので、このままいい製品を作り続けてほしいですね。

VulnHubをMacOSで動かそうとしたら、/dev/vmmon を開けないというエラーが出た

諸事情によりVulnHub(脆弱性が残された仮想イメージ)を自分のMacOSにインストールしてみたくなったので、トライしてみました。
その時に、VMware Fusion 11.5で仮想イメージを起動しようとしましたが、「/dev/vmmon を開くことができませんでした:パイプが壊れています。」というエラーが発生したので、そこの対処方法も含めて記載しておきます。

MacOS上で仮想イメージを動かすにはVMware Fusion一択?

1.VulnHubから仮想イメージをダウンロード

以下のサイトから好きな仮想イメージをダウンロードします。

https://www.vulnhub.com/

今回はとりあえず権限昇格の脆弱性のある「Kioptrix: Level 1 (#1)」を落としてみました。

2.rarファイルを解凍

ダウンロードのファイル形式はrarしかないようでしたので、それをダウンロードし、MacOS上で解凍することにしました。
しかしながら、MacOSでは標準でrarファイルの解凍ツールはインストールされていないようなので、Apple StoreからThe Unarchiverをインストールしました。

3.VMware FusionをMac OSにインストール

ダウンロードした仮想イメージをMac OS上で動かすには仮想環境が必要ですが、Mac OSではあまり選択肢がなく、VMware社が提供している試用版のFusion 11.5を入手しました。

以下はFusion 11.5をインストール中の画面ですが、30日間、試用できるようです。

4.仮想イメージの起動

Fusionをインストールすると、仮想イメージのvmxファイルのアイコンが以下のようにFusionのものに変わっています。

これをダブルクリックすれば起動する。。。はずですが、ここで「/dev/vmmon を開けない」というエラーが出ました。

/dev/vmmonって何だ?という話はありますが、例によってMac OSのセキュリティが邪魔しているようです。
以下の2点を確認してください。

確認ポイント1:
OSの「システム環境設定」-「セキュリティとプライバシー」画面の「プライバシー」-「アクセシビリティ」にて、Fusionにコンピュータの制御を許可しているかどうか?

確認ポイント2:
同じく「セキュリティとプライバシー」画面の「一般」にて「すべてのアプリケーションを許可」にチェックがついているかどうか?

なお、「すべてのアプリケーションを許可」する方法は以下のブログに記載していますのでわからない方はチェックしてみてください。
ちなみにこの設定はそのまま放っておくと危険なので、作業が終わったら元に戻しておくことをお勧めします。

http://k2-ornata.com/instantwp-error-on-mac/

この対処により、以下のとおり仮想イメージが起動するはずです。

以上で脆弱性のある環境は構築できましたが、次は攻撃環境としてKali Linuxを準備したいとおもます。それはまた別の機会で。。。

osqueryのインストールでエラーが発生してこずった件

osquery とは、Facebookが開発したSQLライクな攻撃/侵入検知ツールとのことです。
いろいろなシステム情報をわかりやすいフォーマットでコマンドプロンプト上に表示でき、Splunk というSIEMにシステム情報を取り込むのも簡単そうだったので、MacOS にインストールしてみることにしました。

当初は簡単にインストールできるだろうと考えていましたが、brew install osquery とコマンドを打ったところ、以下のように「Error : osquery has been disabled!」と表示され、インストールできませんでした。

そこでGoogleで検索しましたが、いくら検索してもHomebrewを使う以外の方法が見つからず、困っておりましたが、ようやくあるサイトを見つけ、インストールすることができました。

osquery.ioサイトからMacOS用のpkgファイルがダウンロード可能

そんな中、ようやく以下のサイトを発見しました。

https://osquery.io/downloads/

このサイトにアクセスすると、自動的に最新バージョンのダウンロードページが表示されます。

下にスクロールすると、MacOSのpkgがダウンロードできます。

ダウンロードした後は、(あまり覚えていませんが)たぶん、pkgファイルをダブルクリックしただけで、インストールできました!

今後はこのツールを利用して定期的にシステム状態を監視してみたいと考えています。

MacのPythonをバージョンアップさせてみた

Pythonをあまり使ったことがない初心者ですが、諸事情でMAC OS上でPythonを利用とおもったところ、バージョンが古かったのでバージョンアップしてみました。
なお、本件の前提としてパッケージ管理システムHomebrewがインストールされていることが前提となっています。

意外とめんどくさいバージョンアップ?

さきほども言いましたとおりPython超初心者なので、単純にHomebrewでインストールするだけでしょとおもっていましたが、意外とめんどくさかったです。(実はわかってなかっただけですが。)

1.Homebrew でPythonをインストール

まず、以下のとおり、brew install pythonコマンドでインストールをしてみることにしました。(このときはデフォルトでpythonがインストールされているとは知らず。。)

その後、Python -Vコマンドで確認すると、2.7.16との表示がでましたが、どうも最新にはなってない模様です。(この2.7.16が、Catalina 10.15.1のデフォルトのようです。この後、理由が判明。)

2.pyenv でPythonをバージョンアップ

そこで、今度はPythonのバージョン管理ツールと思われるpyenvコマンドを使って、Pythonをバージョンアップさせることにしました。
ちなみに、pyenv も上図のとおり、Homebrew からインストールできます。

pyenv をインストールした後、.bash_profileを以下のとおりホームディレクトリに作成し、sourceコマンドで有効化します。

% cat .bash_profile
export PYENV_ROOT=”$HOME/.pyenv”
export PATH=”$PYENV_ROOT/bin:$PATH”
eval “$(pyenv init -)”

% source ~/.bash_profile

その後、pyenv install –listコマンドで利用可能なPythonのバーションを確認します。

上図のとおりPythonのバージョンがずらずらと表示されるので、その中から最新で安定しているとおもわれるものを選んで pyenv installコマンドでインストールします。今回は、3.8.3をインストールしました。

その後、pyenv versionsコマンドでバージョンを確認すると、system(たぶん、systemにデフォルトでインストールされているものの意味)に*印がついていたので、pyenv globalコマンドで3.8.3に切り替え、再度、Python -Vを打ってみたのですが、変わらずでした。

3.環境変数の見直し

どうも調べたところ、環境変数が足りないらしいことに気がついた為、以下の行を.bash_profileに追加し、再度、sourceコマンドで有効化しました。

export PATH=”$HOME/.pyenv/shims:$PATH”

その後、再度 Python -Vコマンドで確認すると、バージョンが上がっていることを確認できました!

どうも、$HOME/.pyenv/shims ディレクトリ配下に新しいバージョンのpythonが入っていたようで、そこにPathがなかっただけみたいですね。

結論

インストール方法によるpythonコマンドの保存先の違いは以下のとおりです。

Mac OSプレインストール・・・/usr/local/bin配下
Homebrewでインストール・・・/usr/local/bin配下
pyenvでインストール・・・$HOME/.pyenv/shims配下
 ※シンボリックリンクは/usr/local/opt/python/libexec/bin配下

結局、Mac OSに3つもPythonを入れてしまったようです。。。

MACのMRTというファイルが脅威として検知されたが正しいのか?

2020年5月1日にiMacを利用していると、ウィルスバスター クラウドがOSX_REFOGKEYLOGGER.MSGKD15の脅威があると警告してきました。

ウィルスバスターによるOSX_REFOGKEYLOGGER.MSGKD15の警告

詳しく見てみると、以下のファイルを脅威として検知しているようでした。

/Library/Apple/System/Library/CoreServices/MRT.app/Contents/MacOS/MRT

そこで、MRTとは何だ?ということも含めて、この警告が正しいのかどうかを調べて見ました。

2020/5/1のパターンファイルでこの警告が発生していれば、誤警告の可能性が高い

そもそもMRTとは、Macに入り込んだマルウェアを検出し削除するセキュリティ機能「Malware Removal Tool」のことらしいです。
また、Googleで調べてみると、2108年頃にAvastというウィルス対策ソフトでもこのファイルを誤検知している記事を見つけました。
どうやら誤警報っぽいですが、以下の2点を追加調査してみました。

1.VirusTotalで調査

念のため、MTRというファイル?を含んでいるらしいMRT.appをVirusTotalで調べて見たところ、以下の通り、このファイルをマルウェアと判断しているセキュリティベンダーはありませんでした。

www.virustotal.com

2.ウィルスバスターのサポートを確認

また念の為、ウィルスバスターのサポートサイトにログインし、MRTについて確認してみました。
そうすると、すでにコミュニティで問合せが行われており、ベンダーがMRTに関する警告は誤りであることを認めており、修正アップデートの配信を開始しているとのことでいした。

ウィルスバスターのコミュニティーに掲載されていた記事

上記の公式回答のとおり、まさに2020/05/01に警報が発生したので、誤警報で間違いないようです。
なお、ウィルスバスターをアップデートすればこの誤検知は発生しなくなるようですね。

今回はちゃんとトレンドマイクロが仕事をしてくれていたようです。みなさん、セキュリティ対策ソフトをお金を払って購入しているのであれば、そのサポートを使ってみましょう!

2020.10.11追記
ウィルスバスターの最近機能の状況を以下にアップしていますので、よかったら併せて見てみてください。

http://k2-ornata.com/trendmicro-for-mac/

Adobe Lightroomで夜景写真のノイズを削減する

以前撮った夜景写真のノイズを取りたくて、最近話題?のAdobe Lightroomを使ってみました。

全くのAdobe初心者でもすぐ操作できる

AppStoreからLightroomをダウンロードし、試用期間につかってみましたが、操作チュートリアルが非常に分かりやすくできており、初心者でも比較的簡単に使えうな印象でした。

チュートリアルがすばらしい

Lightroomをインストールし起動すると、全面に色々なパターンの加工結果が写真で表示されており、いずれかを選択すると、どういう手順で操作をしていけばよいかを自動的に機能を動かしてくれながら説明してくれます。
実際、私も初めてLightroomを起動して、いきなりノイズのたくさん入った夜景を加工してみたが、ほとんど迷うことなく操作できました。
またそのノイズ削減の効果も他のソフトとくらべてもダントツに良いと思われます。
(無料で有名なGIMPでも同様のことはできそうですが、標準機能のノイズ削減機能は効果がいまいち分かりませんでした。なお、別途ノイズを消してくれるプラグインがいくつかあるようでしたが、いろいろな人が言っているように、やはり初心者にはすこしむずかしそうです。)

MacでちょっとだけLightroomを使ってみたいならAppStoreからの購入がおすすめ

Macを利用していてLightroomを無料期間(7日間)を超えても使ってみたいとおもったら、まずはAppStoreからの購入を検討すると良いと思います。
AppStoreから購入する場合、月額で1,100円となっており、どうも1ヶ月間隔でやめることができそうです。
(明確には書かれていないので、微妙です。ちゃんとAppStoreに確認してから購入してくださいね。)
一方で、Adobeから購入する場合は、Photoshopとセット(フォトプラン)で月額980円〜となっています。”〜”となっているのは、クラウドのストレージ容量によるようですね。
セットで980円なので飛びつきそうになりますが、年契約の月額払いというトラップがあるので注意してください。
どちらにするか、なかなか悩ましいところです。

自分はAdobeのフォトプランで試用しています

自分としては写真の加工をしながら、Webのバナーも作ってみたいと思い始めたので、PhotshopとLightroomが両方使えるAdobeのフォトプランを検討したいと思いっています。
なんといっても、7日間の試用期間で両方使ってみれるのがいいですね。
また、AppStoreで試用をはじめた場合は、ちょっと解約の仕方がわかりづらかったというのもあります。(AppStoreのコメントにもそんな苦情が書かれています。)
なおいろいろ調べているうちに、それぞれの製品の役割分担としては、Lightroomで写真を加工し、その写真をつかってPhotoshopでWebのバナーを作るのが基本的なやり方であることがわかってきました。