AmazonのGuardDutyを有効化してみた(その2.検知状況)

GuardDuty を有効化してから、ちょうど無料期間30日の半分、15日が経過しました。(すっかり有効化したことを忘れそうになっていましたが。。。)
そこで、現在の検知状況と無料期間が終わったあとの予想料金を調べてみました。

ポートスキャンのみを検知。以外と攻撃されていない?

ひさびさにGuardDutyを覗いてみたところ、rootログイン以外にポートスキャンらしきものが検知されていました。(真ん中のリストの真ん中の行)
カウントに89とあるので、89回スキャンされたということでしょうか?ここはよくわかりません。

右ペインの影響を受けるリソースのところにHTTP(80 Port)とあるので、このportへのアクセスはブロックしておいた方がよさそうですね。
たしかに、HTTPSでWordPressを提供しているので、HTTPは不要ですね。

また、右ペインを下までスクロールしていくと、攻撃者の情報も出てきます。

どうやら、11日前から2日前までの間、ロシアのPetersburg Internet Network ltd.というプロバイダを使っている誰かからポートスキャンされているようですね。

無料期間が過ぎても費用は0.00 USD?

十分かどうかわわかりませんが、GuardDutyは働いてくれていることがわかりましたので、今度は無料トライアルの状況を確認してみました。

するとどうでしょう、GurdDutyで監視してくれた各ログの量は以下の通りで、無料トライアル終了後の日次推定コスト0.00 USDとなっています。

CloudTrail ログ940.0 イベント
VPC フローログ25.15 MB
DNS ログ41.24 MB

まあ、このサイトは貧弱で1日に10人も見にきてくれないサイトではありますが、、、まさか0とは思いませんでした。もしかすると、1ヶ月で見ると多少費用がかかるのかもしれませんが。。。

これなら、無料期間が終了した後も使い続けてもいいかもしれません。

Affinity Photoで今後使ってみたいテクニック(雪を降らせる、その1)

YouTubeなどを見ているとAffinity Photoをつかったテクニックをいろいろ紹介していましたので、自分でもできるかいろいろ試してみています。

その中で今回は、以下のように砂漠に雪を降らせる操作をしてみました。(若干、手抜きなのでイマイチな感じになっていますが、許してください。)

雪のブラシを作成&ぼかしをうまく使うのがポイント

今回はオリジナルのブラシを作成するという荒技?になります。また、次回の説明になりますが、複数のぼかしをうまく使わないと、やわらかい雪の感じはでてきません。(私もまだまだですが。。。)

1.雪の元となるjpegを作成する

500px × 500px程度で新規にドキュメントを作成し、以下のように大きさのことなる円を作成します。

そしてこれを[command]+[shift]+[option]+SでJPEGに書き出します。

今回は、snow.jpg という名前で書き出しています。

2.snow.jpg を新規強度ブラシとして取り込み

下図のとおり、Affinity Photoの右上にある4本線(赤矢印部分)をマウスでクリックし、表示されたメニューから「新規強度ブラシ」を選択します。

すると、以下のようにFinderが表示されますので、先ほどのsnow.jpg を選択します。

snow.jpg を選択後、下図の「ブラシ」タブを開き、一番下までスクロールさせると、snow.jpg をベースにしたブラシが作成されています。

なお、このままだと雪はかけない(雪が線のように繋がってしまう)ので、このブラシを右クリックして、「ブラシの編集…」を選択します。

すると、以下のようにブラシのダイアログが表示されますので、「一般」タブにて赤枠で囲った部分を調整し、ブラシでなぞったときに雪どうしがつながらないようにします。

ただし、これだけだと同じパターンの雪が描画されるだけですので、次に「ダイナミクス」のタブを開き、赤枠部分を「ランダム」に設定した上でチューニングします。
これで雪の間隔や方向、強弱をランダムにしながら描画することができるブラシが出来上がります。

これで「閉じる」ボタンを押すと、以下のように雪のブラシが取り込まれているのが確認できると思います。

この雪のブラシを選択し、ブラシの色を白にして、ブラシ[b]で画面をなぞってもらうと、白い雪がランダムに画面上に表示されます。

ただし、このままだとあまりにもゆきの粒がはっきりしてしまうので、ぼかしをつかって、雪のやわらかい感じと動いている感じを出す必要があります。

ちょっと、ページが長くなってしまったので、続きは別の原稿で説明させていただくつもりです。(Youtubeを見てもらってもいいですが。。「affinity snow」で検索すれば出てくると思います。)

AWS Configの機能と、利用した場合の料金の増加について

CloudTrail が人を軸にしてAWSに対する操作を記録するのに対し、Configは各操作対象(何に)を軸にして操作を記録していく機能になります。

CloudTrail はデフォルトで動作しているのに対し、Configはデフォルトでは動作していないので、利用するには初期設定してあげる必要があります。
しかしながら、ここで気になるのがConfigを新たに利用し始めることによるAWS料金の増加です。ログの記録にS3を利用することになるなど、あまり経験のない人には料金の予測がつかず、利用を躊躇してしまうと思います。

しかし、Configの機能はAWSを利用している人であれもが誰もが使っておいた方がよさそうですので、今回、Configの機能を確認しながら、実際利用するとどれくらい料金がが増加するのかを調べてみました。

Config設定後、$0.07/月の料金増加(Configルール未使用の場合)

以下の画面は、Configを利用する前の料金です。
AWSの無料枠内でWordPress用にEC2のインスタンスを1つ作成し、独自ドメインでアクセスできるようにRoute53を利用しています。
実質、Route53の料金$0.55/月(税込)のみです。日本円でいうと60円/月だと思いますので、レンタルサーバとくらべるとめちゃくちゃ安いです。

この状態から、まずはConfigの初期設定をしてみました。

1.記録する対象とログの保存先を設定

操作を記録する対象(リソース)とログの保存先(S3)を設定します。今回は、リージョン内の機能以外に、IAMなどの操作も記録したいので、「グローバルリソースを含める」に追加でチェックを入れました。

2.通知設定とConfigへの権限設定

1.の画面を下にスクロールしていくと、SNS(Simple Notification Service)と権限(ロール)の設定項目があります。特に今回は変更しないので、そのまま「次へ」ボタンをクリックしました。

3.Configルールの設定

Configルール設定をしておくと、そのルールに違反する設定をした場合に警告を出してくれるようになります。(なるはずです。)
現時点(2020.5.22)で88個のルールがあるようですが、これを設定した分だけ料金があがりそうな気がするので、とりあえず、どれも有効にはせず、「次へ」を押しました。

4.設定の確認と利用開始

設定内容が表示されますので、間違いがなければ、「確認」を押しましょう。

20分くらい経過すると、以下のように対象リソースが表示されます。

せっかくなので、今回のS3バケットの作成が記録されているか確認してみる為、上図のリソースの中にある「S3 Backet」をクリックしてみました。

そして、リソース識別子をクリック。

すると、右上に「設定タイムライン」というボタンがあるので押してみます。以下のように、今日の9:37に作成されたことが記録されていました。

ちゃんと動いているようですね。(あたりまえか。。)

5.実際にS3バケットが作成されているか確認してみる

さらにS3バケットが実際に作られているか確認してみます。

どうやら無事に作成されており、Configのログが書き込めるか確認する為?のファイルが置かれているようです。

6. Config設定後の請求書を確認してみる

約1時間前にConfigを設定したばかりなので、まだ反映されていないかもしれませが、この時点で請求書を再度確認してみました。

結果としては、特に変化はなく$0.55/月のままです。
まだS3に何も書き込まれておらず、Configルールも設定していないからかもしれません。
噂では前払い料金がかかるはずなので、もう少し様子を見て見たいと思います。

(2020.5.26追記)
翌日、再度請求書を確認したところ、料金が$0.07増えていました!(以下の図の右側、Configの項目)

料金明細を確認してみたところ、Configuration item毎に$0.003かかるようで、私の場合、24アイテムある(設定したときは23アイテムでしたが)ので、$0.072という計算らしいです。(よく見ると、東京ではなくバージニアで作ってしまっていますが。。。後で変えられるのでしょうか?)

だいたい10円/月くらいなので使い続けてもまったく問題ないですね!
今後機会があれば、今回スルーしたConfigルールも使ってみたいと思っています。

AWS上のWordPressから 自ドメインでメールを送信をする

以前、AWS上でWordPressを立ち上げ、WP Mail SMTP プラグインを使ってメールを送信できるようにしました。

しかし、その時に設定した環境では、送信されるメールの送信元アドレス(Googleのメールアドレス)と送信元サーバ(Amazon)が異なる為、受信したメーラー側で以下のような警告が発生してしまいます。

自分にメールしているだけなので大きな問題はありませんが、ちょっとかっこ悪いのと、SPFやDKIMが使えるかどうかも確認してみたかったので、AWSから自ドメイン(k-ornata)のメールアドレスを送信元にしてメールを送信してみることにしました。

Amazon SES に送信元ドメインを登録し、Route 53にレコードを登録するだけでOK

DNSとしてroute53を利用している前提ですが、Amazon SES に送信元にしたいドメインを登録し、その勢いでroute 53に必要なレコードを登録するだけで設定が完了します。

1.SES から自ドメインを登録

SES Homeにアクセスし、左ペインから Domains を選択します。

「Verity a New Domain」をクリックし、以下の通り、自ドメイン名の入力と、「Generate DKIM Setting」のチェックを入れます。

2.Route 53へのレコード追加

上の画面で「Verity This Domain」をクリックすると、以下のようにDNSサーバに登録するTXT, CNAME, MXレコードの情報が表示されます。
今回はDNSとして Route 53 を使いますので、「Use Route 53」のボタンを押すだけです。

すると以下のように確認画面が表示されますので、必要に応じて(自ドメインでメールを受信したい場合)「Email Receiving Record」にチェックを入れ、「Create Record Sets」にチェックを入れます。

すると、以下の画面が表示され、ドメインの確認とDKIMの設定をAWSが自動で開始してくれます。

処理が完了(だいたい5分くらい)すると、(AWSコンソールの?)管理者のメールアドレスに、以下2通のメールが送られてきます。

ドメインの確認が完了した旨の通知メール
DKIM の設定が完了した旨の通知メール

メール受領後、再度、SES Home の Domainsを確認すると、ステータスが pendingから verified に変わっているのが確認できます。

3.自ドメインでのメール送信確認

以上で自ドメインでメール送信できるようになりましたので、テストメールを送ってみます。
以下のとおり、SES Home のDomains から今回登録したドメインにチェックし、「Send a Test Email」を押します。

すると以下のとおり、テストメール送信用のウィンドウがでますので、各項目を入力し、「Send Test Mail」を押します。

すると、Toで指定したメールアドレスにテストメールが送られてきます。

上記のとおり、Fromがちゃんと自ドメインで送られてきており、SPFやDKIMもパスしています。(簡単すぎて、SPFやDKIMの理解にはつながらないかもしれませんが。。)
なお、Fromの@の左側は(たぶん)何でも大丈夫です。(ユーザの有無とかは気にしなくてよさそうです。)

また、ToはSES Home のEmail Addressesにてverifiedになっているものを使ってください。もしそれ以外のアドレスに送付しようとすると、以下のように「検証されていない」と怒られます。

これはセキュリティ面を考慮し、デフォルトでは検証済のアドレスにしか送れないようにしているらしいです。(これを解除する方法があるらしいですが、ここでは触れません。)

4.WordPressのWP Mail SMTP の送信元アドレスを自ドメインに変更

WordPressからメールを送信する時にWP Mail SMTP プラグインを使っている場合、その送信元アドレスを今回設定した自ドメインのものに変更します。
そしてテストメールを送信してみると、以下の通り、自ドメインのメールアドレスからメールが送信されてくることが確認できます。

これでWordPressのメール環境はスッキリしましたが、あまりにも簡単だったので、SPFやDKIMの勉強にはならなかった気がします。
機会を見て、もうすこし掘りさげてみたいと思います。

Affinity Photoで今後使ってみたいテクニック(写真の融合)

YouTubeなどを見ているとAffinity Photoをつかったテクニックをいろいろ紹介していましたので、自分でもできるかいろいろ試してみています。

その中で今回は、以下のように2枚の写真を自然に融合させる方法を試してみました。

マスクの仕組みを理解するのがポイント

複数の写真を融合させるには、マスクの仕組みを理解するのがポイントになります。

1.融合させる1枚目の写真を読み込み

[command]+Oで1枚目の写真を読み込ませます。

2.融合させる2枚目の写真を読み込み

1枚目と同様に2枚目の写真を読み込ませます。

3.上位レイヤ(2枚目)をマスク

以下の様に、右側のペインから「レイヤーのマスク」を選択します。そうすると四角で囲ったように、上位レイヤに対してマスクがかかります。

4.グラディエーションツールでマスクにグラディエーションをかける

以下のとおり左のアイコンから「グラディエーションツール」を選択し、3.で作成したマスクにグラディエーションをかけます。

これで、上位レイヤーの写真が右下に行くほど薄くなりますが、まだ中途半端です。
これは、よく見ていただくとわかりますが、点線の中の線の右端の丸の中が黒ではなく灰色になっている為です。

5.マスクの灰色を黒にする

そこで、以下の通り赤矢印で示した右端の丸を選択し、青矢印で示してように(ちょっとわかりづらいですが。)黒を選択すると、綺麗に融合されます。
(右側のペインのマスクレイヤを良く見ていただくと、左上から右下にかけて、徐々に色が白から黒に変わっているのがわかると思います。)

マスクは黒色に近づくほど写真を透明にしていくと理解すれば、いろいろ応用できそうですね。

AmazonのGuardDutyを有効化してみた(その1.初期設定)

ただいまAWSの無料枠でインスタンスを起動し、勉強しております。その中で、Amazon GuardDuty というセキュリティ機能を使ってみたのでその有効化の手順を記載しておきます。

30日間は無料トライアル可能、有効化もボタン一発。

GuardDutyを有効化するのは非常に簡単で、事前の準備は要らず、ボタンを2回クリックするだけで有効になります。また、最初の30日は無料トライアル期間となっており、その間に有効性を確認し、不要と思えば、簡単に無効化することもできそうです。

1.GuardDuty機能の呼び出し

AWSにログインしたら、検索バーからGuradDutyを呼び出します。

2.GuardDuty画面にてボタンを2回押して有効化

GuardDutyの画面が表示されたら、まずは真ん中の[今すぐ始める]ボタンをクリックします。

すると、サービスのアクセス権限に関する注意書きが書かれている画面に遷移しますので、そこで右下の[GuardDutyの有効化]ボタンをクリックします。

以上で、GuardDutyが有効化され、検知結果画面が表示されます。なお、有効化した直後は以下の通り何も検知していませんが、30分もすれば何か表示されていると思います。

3.無料トライアル期間の確認

GuardDutyの左ペインにある「無料トライアル」をクリックすると、無料トライアル期間を確認できます。またこの画面から、実際に有効化した場合に、費用がいくらくらいかかるか確認できるみたいです。

また、同じく左ペインにある「設定」をクリックし、右ペインに表示された画面を下にスクロールしていくと、GuardDuty の停止や無効化をするボタンがあります。
簡単に無効化できそうですね。

いままでのところ、攻撃の検知は無し

いままでのところ、rootでログインしているので気をつけてねーというワーニング以外は出ていません。
WordPressのサーバに入れたmodsecurityには攻撃検知ログが結構でていたのですが。。。もう少し様子を見て見たいと思います。

WordPressサーバに導入したmodsecurityのログを確認する方法

modsecurity(WAF)をWordPressと同じサーバ上に導入できたものの、出力されたログファイルを生で読むのはなかなか厳しそうです。

http://k2-ornata.com/mod-security-install/

また、modsecurityのログを可視化してくれるjwallというツールがあるようですが、導入はなかなかむずかしそう(ubuntu用に提供されていない?)に感じています。
そこで、とりあえずコマンドラインで簡単にログの内容を確認する方法を記載しておきます。

コマンドラインでログを分析

Linuxのコマンドである、cat やgrep, sortなどを駆使することで、ログをいろいろな角度から分析できそうです。

1.ルールIDでカウント

以下のコマンドを利用することで、ルールID毎に何件検知されているかを確認することが可能です。

$ sudo cat modsec_audit.log | grep “\[id” | sed -e “s/^.*\[id/\[id/g”| sed -e “s/”\].*$/”\]/g” | sort | uniq -c | sort -n -r

これを実行すると、以下の様な実行結果が表示されます。これで、ルールID毎の検知数が分かります。

<コマンドの実行例>
362 [id "990012"]
 88 [id "959151"]
 14 [id "990002"]
 12 [id "950120"]
  4 [id "960024"]
  2 [id "950005"]
  2 [id "950907"]

ちなみに各 sed の構文では以下の処理をしています。

sedの構文について

“s/^.*[id/[id/g“・・・行の先頭(^)から[idまで(.*[id)を、[idに置換
“s/”].*$/”]/g“・・・”]から行の最後まで(.*$)を、”]に置換

これにより、[id “XXXXXX”]のみを抽出しています。

2.送信元IPアドレスでカウント

今度は、通信の送信元でアラートをカウントしてみます。
なお私の環境の場合、AWSのゲートウェイでNATされている関係上、modsec_audit.logのBセクションに記載されている X-Forwarded-For のIPアドレスで調べてみました。 

$ sudo cat /home/bitnami/stack/apache2/logs/modsec_audit.log | grep X-Forwarded-For | sort | uniq -c | sort -n -r | more

<コマンド実行例>
 90 X-Forwarded-For: 44.224.22.196
 45 X-Forwarded-For: 122.97.215.50
 44 X-Forwarded-For: 103.86.49.187
 33 X-Forwarded-For: 106.161.128.84
 30 X-Forwarded-For: 44.225.84.206
 19 X-Forwarded-For: 106.161.129.59
 12 X-Forwarded-For: 195.54.160.121
 12 X-Forwarded-For: 106.161.131.223
  8 X-Forwarded-For: 5.101.0.209
  5 X-Forwarded-For: 198.71.239.46
  5 X-Forwarded-For: 106.161.117.191
  4 X-Forwarded-For: 66.249.79.211
  4 X-Forwarded-For: 66.249.71.97
  4 X-Forwarded-For: 131.72.236.178
  3 X-Forwarded-For: 91.234.217.2
  3 X-Forwarded-For: 80.82.78.104
  3 X-Forwarded-For: 210.212.250.45
  3 X-Forwarded-For: 198.71.238.22
  3 X-Forwarded-For: 194.31.64.180
  3 X-Forwarded-For: 118.157.150.165
  2 X-Forwarded-For: 97.74.24.222
  2 X-Forwarded-For: 97.74.24.201
  2 X-Forwarded-For: 97.74.24.140
--More--

IPアドレスを逆引きしたところ、一番多い 44.224.22.196 はアメリカのAmazon、122.97.215.50 は中国の China Unicom という通信会社のネットワークを使っている機器からのようですね。

こんな感じでもう少しmodsecurityのチューニングをしていきたいと思っています。

Affinity Photoで今後使ってみたいテクニック(ライトビーム)

YouTubeなどを見ているとAffinity Photoをつかったテクニックをいろいろ紹介していましたので、自分でもできるかいろいろ試してみています。
その中で今回は、以下のように写真にライトビームを入れる方法を試してみました。

以外と簡単、ライトビーム

1.メニューからハイライトを選択

ライトビームを作りたい画像を読み込んだ後、メニューから[選択]-[諧調範囲]にて、「ハイライトを選択」を選べます。

メニューから[ハイライトを選択]を選ぶ

すると下図のように背景の明るい部分が選択されます。(斜め線が入っているところです。)

ハイライト(もっとも明るい部分)を選択中の様子

2.ハイライト部分を別レイヤにコピー

この後、選択されたままの状態で[command]+[J](レイヤーのコピー)と[command]+[d](選択の解除)を連続して押してください。

3.ズームボカシの設定

その後、メニューから[フィルター]-[ズームぼかし]を選択してください。

メニューから[ズームぼかし]を選択

すると、写真の中央から光の線が表示されますので、右下にポップアップした設定画面にて値を調整し、線の強さを決めてください。(この値はキーボード からも設定できます。700pxくらいがよさそうです。)

ズームぼかしを700pxに設定したところ

この後、写真の少し外側(以下の例では左上の方)をマウスでクリックすると、そこから光が発生しているように表現されます。

写真の少し外側(矢印部分)をクリックしたところ

この後、ズームぼかしの設定画面にて[適用]ボタンを押してください。

以上でライトビームの作成が完了しました。もし登山などで写真をとって、すこしインパクトをつけたいとおもったら、この加工をしてみると良いと思います。

WordPressのApacheへのmod_securityインストール

先日からAWSでWordPress(bitnami)を稼働させているのですが、ログイン履歴を見てみるとアカウントへのブルートフォース攻撃を受けていることがわかりました。
そこで、その他にも攻撃を受けていないか確認する為に、WordPressで利用しているApacheにmod_security(WAF)導入してみることにしました。

bitnamiのApache環境はやはり標準と異なる

1.パッケージインデックスファイルの更新

apt-getは、APT(Advanced Package Tool)ライブラリを利用してパッケージを操作・管理するubuntuのコマンドです。
このコマンドを利用して、パッケージインデックスファイルを更新します。

$ sudo apt-get update

2.mod_securityをインストール

1.に続いて、apt-getを利用して、mod_securityをインストールします。

$ sudo apt-get install libapache2-mod-security2 -y

3.httpd.confの修正

bitnamiに入っているApacheの場合、httpd.confの場所が通常と異なります。

$ sudo vi /home/bitnami/stack/apache2/conf/httpd.conf

上記のコマンドでhttpd.confファイルを開いた後、まずは以下の2行を追加します。

LoadModule security2_module modules/mod_security2.so
LoadModule unique_id_module modules/mod_unique_id.so 

またその後、以下の行をファイルの最後に追加します。

Include “/etc/modsecurity/modsecurity.conf”  

4.modsecurity.confの修正

httpd.confを修正した後は、そのファイルの中で指定したmodsecurity.confを修正します。

$ sudo vi /etc/modsecurity/modsecurity.conf

以下の5行をファイルの最後あたりに追記してください。IncludeOptionalで検知するルールを読み込ませるようにしています。

<IfModule security2_module> 
    SecDataDir /var/cache/modsecurity
    IncludeOptional /usr/share/modsecurity-crs/modsecurity_crs_10_setup.conf
    IncludeOptional /usr/share/modsecurity-crs/activated_rules/*.conf
</IfModule>  

なお、最初は/usr/share/modsecurity-crs/activated_rulesの配下にルールはありませんので、以下のコマンドを例にして、適用したいルールへのシンボリックリンクを貼ってください。

$ cd /usr/share/modsecurity-crs/activated_rules/
$ sudo ln -s ../base_rules/modsecurity_crs_35_bad_robots.conf .

5.Apacheの再起動

confファイルの修正が完了したら、bitnamiのApacheを以下のコマンドで再起動します。このコマンドも通常のApache環境とは異なるところです。

$ sudo /opt/bitnami/ctlscript.sh restart apache

無事再起動したら、念の為、以下のコマンドを実装して見ましょう。出力に「+ security2_module(shared)+」と表示されたら、mod_securityが組み込まれています。

sudo apachectl -M | grep –color security2

6.監査ログが出力されていることを確認

/home/bitnami/stack/apache2/logsにmodsec_audit.logが出力されていることを確認します。

–9e18e84c-H–
(省略)
[file “/etc/modsecurity/modsecurity.conf”] [line “61”] [id “200002“] [msg “Failed to parse request body.”] [data “”] [severity “CRITICAL“]
(省略)
Engine-Mode: “DETECTION_ONLY”

上記は、Hセクションで severityが表示されているログの例です。

なお、WordPressで記事を保存する場合などには、上記の 200002のルールで引っかかってしまい、保存できないことがありますので、modsecurity.confに書かれているルールをコメントアウトしておいた方が良さそうです。

7.監視モードから遮断モードへ切り替え

WordPressの通常の操作でmodsec_audit.logにログが表示されないことを確認したら、modsecurity.confを編集して、SecRuleEngineの設定を”DetectionOnly”から”On”に変更しましょう。

# SecRuleEngine DetectionOnly
SecRuleEngine On

この後、再度ctlscript.shでApacheを再起動すれば、遮断モードになります。

あとはチューニングを頑張る

mod_securityのログには、ロードバランサーからのハートビートログなども載ってくるようですので、稼働させた後もチューニングをしていかないと重要なログが埋れてしまいそうです。

また、ルールについても適宜見直しをしていくと良いと思います。

(2020.5.9)とりあえず、WordPressで記事の編集を行う場合、以下のルールは外しておかないとエラーになってしまうようです。

idmsg発生する現象
200002Failed to parse request body.記事の保存に失敗する
200004Multipart parser detected a possible unmatched boundary.画像のアップロードに失敗する
960024Meta-Character Anomaly Detection Alert – Repetative Non-Word CharactersWPのログインに失敗する
WordPress環境で無効化しておいたほうが良いルール

Affinity Designerで出来て Photoで出来ないことは無い?(テキストパス)

初めてAffinityを触る人は、PhotoとDesigner でほぼ同じようなことができるように見えるので、どちらを買ったらいいか分かりづらいと思います。

実は大概の機能はPhotoで実現できる

もちろん、ベクターとラスターの違いはありますが、それ以外、一見、Photoではできない?と思っていても、実は大概のことはPhotoでできるみたいです。
そこで、今回はDesignerで実装されている「テキストパスに変換」で曲線の形に沿って文字を配置するのと同じようなこをとPhotoで実施してみたいと思います。

メッシュのワープツールで文字列を曲げる

Designerでは曲線を描画した後、それを「テキストパスに変換」することで、文字を波に漂うように配置できますよね。Photoでも少し頑張れば実現可能です。
以下、実現イメージです。

このやり方は以下のとおりです。

1.アーティスティックテキストツールで文字を書く

アーティスティックテキストツール

2.メッシュのワープツールを選択

文字を書いた後、左のツールアイコンからメッシュのワープツールを選択すると、書いた文字列の周りに四角い枠が表示されます。

メッシュのワープツールを選択

3.四角い枠を摘んで変形

2.で表示された枠をマウスで摘むと、四角の枠の形が変形し、それに伴って文字列も変形します。

メッシュのワープツールで文字列を変形せたところ

4.枠の真ん中をクリックし、文字の形を調整

枠の横線、もしくは縦線の真ん中をマウスでダブルクリックすると、中央に線が現れ、文字の歪みを調整することができます。

上辺真ん中をダブルクリックして、真ん中に縦線が現れたところ
枠の左側真ん中をダブルクリックして、真ん中に横線が現れたところ

どうでしょうか?Affinity PhotoでもDesignerとおなじように曲線にそった文字を書くことができました。
なおこれをやっていて気になったのが、文字の荒さが出てしまうことですね。その点、Designerはどれだけ文字の形をいじってもベクターなので荒さが出てこず、やっぱりDesignerもあるといいなあ、と思ってしまいました。